管理番号 | 新品 :19179179 | 発売日 | 2024/10/03 | 定価 | 12,800円 | 型番 | 19179179 | ||
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B6変型 128頁 部数:300部発行:みぞめ書堂デザイナーとしてユニークな仕事をする著者の、レイアウトにも神経が行き届いた美しい詩集です。おおむね良好ですが一度人の手に渡ったものであることをご理解くださる方にお譲りいたします。今では入手困難な詩集かと思います。探していた方いかがでしょうか。------書評あえて恐るべき長篇詩集と呼んでおきたい。尾中俊介の『CUL-DE-SAC』のことだ。語りは妻がベランダに干している、雑多な洗濯物のことから始まっている。そして、最後までこうした日常的な光景から離れていないにもかかわらず、ここには何か、いまの壊れている世界のあらゆることが詰まっている、という錯覚に襲われる。それは鳩殺しのエピソード一つを取り上げても、鳩の視線と向き合う行為者の内と外の微細な叙述に、残酷な世界の一切が流れ込んでいるからだろう。具象と抽象の撚り合わさった見事な散文の文体。そこで物語の仮装は、内側から食い破られ、詩の文体に転換している。北川透・詩人(ユリイカ2010年4月号「第15回中原中也賞 選評」)最終的に残ることはなかったが、わたしは尾中俊介の『CUL-DE-SAC』の描く不思議な世界に最も魅せられたことを記しておきたい。「CUL-DE- SAC」というのは袋小路、行き止まりのこと。長篇詩のスタイルを取り、詩集にノンブルはない。装幀も本文の文字表記も凝っていて、大文字の頁と小文字の頁を組み合わせ、語ることの始まりに向けて語る。なんでもない「君」という作者の分身に向けて語る。小さな箱の中に極小の部屋や庭を作り、箱の上下左右から光を照射し、接眼レンズを通して箱の中を覗き込むと、同じ景色が朝の風景に、また夜の風景に変化する、「スコープ」オブジェのような世界だ。長篇を一気 に読ませる。力のある作者だと思う。この作者の仕事は必ず開花するだろう。佐々木幹郎・詩人(ユリイカ2010年4月号「第15回中原中也賞 選評」)商品の情報カテゴリー : 本・音楽・ゲーム > 本 > 文学/小説商品の状態 : 目立った傷や汚れなし発送元の地域 : 未定