直熱送信管 ８１１A プッシュプルステレオアンプ 真空管パワーアンプ 新作 自作

＊新作の直熱送信管８１１Ａのプッシュプルステレオアンプの自作品です。
・８１１Ａは、トッププレートのＵＸソケットの３極管で,プレート損失は４０Ｗです。
・８１１Ａの動作は、業務用送信管特有のグリッドに電流を流すプラスドライブです。
・８１１Aのヒーター電力は、６．３Vの４Aの大容量でトリタンのため、写真の様に煌々と輝きますが発熱量もかなりあります。
・８１１の外観は、ST19サイズで、お馴染みの送信管８０７がST16サイズなので、８０７より一回り大型です。

＊回 路
・８１１Ａはプラスドライブのため、一般的な回路はカソードフォロワーかトランス結合となるので、ドライブ段に評価の高いパワーアンプ用ICであるLM3886を使用してトランス結合により強力に811Aをドライブするハイブリッドアンプです。
・８１１Aの１本当たりの動作は、プレート電圧約４８０V、プレート電流約７０ｍAの約３３Wのプレート損失で、固定バイアス回路です。
・整流は、ダイオードを使用しており、８１１Ａが直熱管のためプレート電源遅延のためダンパー管６CJ３を使用しています。
・ヒーターは、直熱管のヒーターハム防止のため、スイッチング電源を使用して直流点火としているので、ハム・ノイズについては,当方所有のＪＢＬ ２１５５Ｈ（１０２ｄＢ）でも問題ありません。
・固定バイアスのためプレート電流のバイアス調整及び電流監視の電流計を取付ています。

＊音 質
・主観的な音質は、シングルに比べてプッシュプルアンプのため音の量感がある様に感じます。また防熱管には無い直熱管特有のストレートで前に出る様な音に感じます。
・出力は約３０Ｗで、周波数は２０Ｈｚから２０ＫＨｚまで約±０．５ｄＢとプッシュプルアンプのため非常にフラットで、どの帯域も過不足無い様に感じます。

＊規 格
・入出力等は、入力インピーダンス：２０ＫΩ：出力インピーダンス：８Ω、１６Ω
・寸法等は、Ｗ＝４０ｃｍ・Ｄ＝４１ｃｍ・Ｈ＝２３ｃｍ（端子等含まず）/重量：約２０ｋｇ
・主要部品は、８１１Ａ：日本（新品）／ ６CJ3：GE（新品）／ 出力トランス：TOEI OPT-45PZ ／ 結合トランス：春日 KA-3250

＊その他
・経年劣化のほとんど無いトランス類等一部部品を使用しています。
・製作完了後１００時間の動作確認（動作保証）をしています。
なお、８１１Ａと６CJ3は新品で１００時間程度の使用のため、エージングは完了していないと思います。
・自作アンプのため、製作中に小傷が発生しておりますので、美品を要求の方の入札はご遠慮ください。
・裏蓋がありませので、動作中及び電源切断直後（コンデンサーの中の電気溜り）にアンプの移動には注意が必要。
・付属品は、写真の真空管、電源ケーブル、回路図、周波数測定表及び簡易な取説のみです。
・発送は、本体と真空管等の２口となります。