6BM8 超三結メインアンプ 新作 レトロデザイン

 オーソドックスな6BM8超三結アンプです。上条信一氏が考案したものを本間良廣氏が改良した一般的で安定した回路をもとに製作しました。初段は2SK30A(Y)で6BM8はEH製を使用。ケースはリードのAS-3でデザインはレトロな無線機風にしました。中央に大型の電圧計を設置して、真空管交換などの際にメータ横の調整ボリュームによって適正なカソード電圧40Ｖ（＝プレート電流40mA）を調整できるようにしています。またメーター下のトグルスイッチでメーターオフ（中央）と左右の真空管のカソード電圧を選択できるようにしました。デザイン的にもなかなか魅力的に仕上がりました。それから外装カバーを取り外してネイキッドなアンプとしても使用できるように内部シャーシにもゴム足をつけました。気分を変えるとか、夏場の暑い時期などはこちらの方が放熱には効果があります。ただし内部シャーシには底板がありませんので感電や置き場所には留意して下さい。  電源トランスは新品の東栄のPT-22Nでこのクラスとしてはかなり余裕があるものを使用しています。出力トランスは定評のあるタンゴのU-608でこちらはビンテージで非常にいい音です。出力は約2Ｗ程度ですが、音量は家庭用には申し分なく、ダンピングファクターが9.52と非常に優秀です。アルテック604につなぐと、皮肉なことに私の使用している70Ｗ級の巨大な真空管アンプより感動的な低音を鳴らします。周波数特性も15Hz〜70kHz（−3dB）と広帯域です。真空管アンプをお持ちでない方はぜひこの超三結アンプをお試し下さい。また大型の真空管アンプをお持ちの方もぜひサブシステムとして使用してみて下さい。感心すること間違いないです。先週完成し、通電確認、慣らし運転しましたがトラブルはありません。なお、故障などの際にはできるだけの対処をします。 横 27cm 高さ 18cm（インシュレータ含む） 奥行き 16cm 重さ 6.0kg 諸元詳しい取扱説明書 回路図 電源コードをおつけします。