作品説明    寸法   軸全体  縦：約１５８㎝  横：約７３㎝
             画寸   縦：約 ５２㎝  横：５９㎝
                微かに点シミ有り   共箱（二重箱）
      
真作として高額で購入しましたが、東美や竹内四郎氏などの鑑定書が付いておりませんので模写として出品します。

栖鳳の名作「驟雨一過」は次のような作品です。

深い林の中、朽ちかけた柳ににびしょ濡れのカラスが二羽とまっている。

叩きつけるような雨がひとしきり降り、今は止んで静寂の中にある。

立ち込める靄の中で、通り過ぎた雨を恨むかのように突然、一羽のカラスが

烈しく一声を挙げた。・・・このような画です。

本作【柳烏】は一聲を挙げた一羽が描かれています。

東西の美術を追求し続けた栖鳳が、晩年にたどり着いた画境は、刻々と変転

する日本の四季の刹那の表情を写し取った世界でした。
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