フランス、パリのコレクターから購入。木板に油彩。

コレクションの中でも異彩を放つ静物画です。ダイナミックな大きさ、漆黒に浮かび上がる花々。薔薇、チューリップなどの花なブーケが両面に描かれ、ダブルサイドで異なる絵が描かれた絵画になります。

サインはありませんが1800年代半ばから後半に描かれたフランス派の作品です。稚拙ではない確かで古典的なタッチなので、もしかしたらもう少し時代を遡る作品の可能性もあります。

額はモダンです。生き生きとした花とゴールドのラインによる縁取り、また片面のセンターにはキリスト/聖母マリアの後光のような輝きが覗く興味深い作品です。

スクラッチや汚れが目立ちますが、修復を施せば見違えるほど綺麗になります。

なお油彩サイズは71.5 x 54.5 cm 、額を入れると78 x 61 cm 程になります。

（2021年 11月 10日 23時 35分 追加）
表面の汚れや傷ですが、スクラッチや絵具のがれ以外の白い汚れは取れました。 また注意深く両サイドを見てみると、文中で後光のようなものが見えるとありましたが、黒地に浮かび上がるような形で幾多もの★状の模様が描かれています。何を意味するのかは分かりませんが、両サイド合わせて15程度の星の模様が暗闇に浮かぶように描かれています。